桜雲会の「てんじ手作り絵本」。
『かいてみよう かんじ1』が2006年に、『かいてみよう かんじ2』が今年、出版された。


「さわっておぼえる漢字の書き順の本」である。
小学校1年生の漢字80字が40字ずつ、1と2に収録されている。
漢字は浮き出た点線で示されている。
それが、筆順にしたがって一画ごとに書かれている。
そして、ひとつひとつの漢字の一画ごとに、筆を運ぶ方向が矢印で示されている。



常用漢字だけでも2000字近い漢字の中で、最も簡単な部類の80字である。
視覚障害者が本気で漢字の形や筆順を覚えようと思ったら、それは気が遠くなるような話だろう。
しかし、これだけの実例をもとにすれば、一画ごとの筆の運びは「縦画は上から下へ、横画は左から右へ」、ひとつの字の中では「上の画から下の画へ、左の画から右の画へ」という大原則は読み取れる。
あとは部首、あるいは比較的簡単な形の漢字どうしの組み合わせということになる。
わずか80字ではあるが、それらの漢字をどう配列するか。
編集方針の根本に関わる問題であるが、ここでは字の形の関連性(「夕→名」、「子→字」、「校→村」のように)にも配慮しつつ、主として意味によって漢字を分類して並べている。
漢字には読み方がある。
読み方、すなわち意味である。
同書の配列の「見出し語」として用いられた読み方を示してみる。
いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、きゅう、じゅう、ひゃく、ひ、つき、ひ、みず、き、かね、つち、うえ、した、ひだり、みぎ、おおきい、なか、ちいさい、め、くち、みみ、て、あし、ひと、やすむ、しろ、やま、かわ、た、ちから、おとこ、おんな、とし。
(『かいてみよう かんじ1』)
はいる、でる、はやい、くるま、たつ、おと、ゆう(夕)、な(名)、いし、かい、みる、おう、たま、いと、はな、くさ、たけ、ほん、はやし、もり、コウ(校)、むら、まち、こ(子)、ジ(字)、まなぶ、ふみ、さき、うまれる、ただしい、セン(千)、まるい、あか、あお、そら、あめ、テン(天)、キ(気)、いぬ、むし。
(『かいてみよう かんじ2』)《参考文献》
桜雲会(編);『てんじ手作り絵本 かいてみよう かんじ1』,社会福祉法人桜雲会(2006).
――;『てんじ手作り絵本 かいてみよう かんじ2』,社会福祉法人桜雲会(2008).
《参照・リンク》
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